今年、カラー フローズンクイーンを球根から育てています。
無事、芽が出てきたので、ここからフローズンクイーンの、あの綺麗な半透明の葉を展開してもらいたいと思っているのですが・・・、現実は、どうもそう簡単ではないようなのです。
最初の年は、プロの業者さんが栽培しているので問題ありませんが、2年目-つまり自分で球根から育てると、先祖返りして、緑が多い普通の葉っぱになり易い、らしいのです。
あの、魅力的な半透明の葉っぱは、もう出てこないの???
今回は、このフローズンクイーンの「先祖返り問題」について、考えてみたいと思います。
フローズンクイーンが先祖返りをする理由を考えてみる
まず、一般的な「先祖返り」の意味を、ネットで調べました。
親に現れていない、先祖(特に祖父母)の遺伝上の特徴が、子に現れること。
Oxford Languages and Google
ん?・・・親?先祖??子・・・???
・・・いやいや、同じ球根を植え付けているので、今年のフローズンクイーンは、去年の子ではなく、同一人物(?)のはずです。
ということで、フローズンクイーンの先祖返り問題は、「品種改良したのに普通の葉っぱに戻ってしまう状態」を、便宜上、「先祖返り」と表現しているようです。
実際には、遺伝子はまったく同じ・・と言うか、同じ個体なのですから、昨年と同じように育たないのは、遺伝子の問題ではなく、「昨年と栽培環境が違うから」が、原因だと思います。
つまり、フローズンクイーンは、栽培環境によって、緑の葉になったり、半透明な綺麗な葉になったりするのではないか推測します。
よって、普通に育てると、本来持っている性質(半透明の葉)は、現れない。
しかし、プロの業者さんは、最適な栽培条件が分かっているので、フローズンクイーンの美しさを引き出すことができる・・・ということではないでしょうか。
そして、「フローズンクイーンの最適な栽培環境」と考えて、ピン!と来たのは、日照と光合成です。
あの半透明の葉の部分は、人間からすれば観賞価値が高く素晴らしいのですが、フローズンクイーンのからすれば、葉緑素がないために光合成ができないわけで「無駄」だと思います。
そんな無駄が多い葉っぱで光合成を行わなければ、成長できないのですから、普通の植物より、より多くの光を必要とするはずです。
しかし、あの繊細そうな葉っぱに、真夏の直射日光を、ガンガン当てるのが正しいのかと言われれば、ちょっと違うような気もします。
実際、育てている人の意見を調べたところ、「日光に当てた方が良い」と言う人もいれば、「直射日光はダメ」って言う人もいて、何が正解か分かりません。
しかもなぜか、2年目はダメだったけど、3年目は半透明な部分が出てきたと言う人もいて、光だけの問題ではない可能性もあります。
正解が何かは分かりませんが、それでも、光の当て方が、一つのポイントになるのではないかと、個人的には思っています。
そうゆうことであれば・・・
プロの業者さんの栽培環境、見てみたいー!!!
今まで、フローズンクイーンを栽培している人の情報をリサーチしていたのですが、業者さんのことを調べるのは、盲点でした。
フローズンクイーンの適切な栽培環境とは?
早速調べてみると、ほとんどヒットしない中で、1つだけ、有力な情報を見つけることができました。
株式会社 大田花き様のサイトで、フローズンクイーンが紹介されています。
要約すると、次の通りです。
- 生産業者さんは、「埼玉県の708PLANTS様」です。
- フローズンクイーンは、オランダで見つけてきた品種です。
- 日に当てないと斑が出づらいこともありますが、年間を通してその葉を楽しむことができます。
- 取り扱いとしては、乾燥気味を好むため、植え替える際は水はけの良い土を使用し、霜が当たらない場所で管理します。
- また、外に置いても、その条件次第では年間を通してその葉を楽しむことができる株となっています。
プロ様からの栽培アドバイス的コメントです!
あまりにも、ドンピシャ情報で、ビックリしました!!
ありがとうございます!
これで、推奨される栽培環境が、分かりました。
しかし、1点腑に落ちない部分もあります。
一番最後の「外に置いても~その葉を楽しむことができる」と言うところです。
日に当てるんだから、必ず外に置いて栽培することが、前提じゃないの?
よくよく考えてみれば、これは「(外よりも最適な栽培環境はありますが)、外に置いても、条件次第では、年中栽培できますよ」とも、読み取れます。
では、日が当たるが外ではない、外よりも最適な栽培環境って、どんな環境?
これは、何かのトンチの類でしょうか?
一休さんではないので、よく分かりません;;;
トンチは諦めて、次に、生産業者さんの「708PLANTS様」のfacebookに辿り着き、その栽培状況と思われる写真を見ることができました。
(リンクを張るのが良いのかどうか、分からないので、興味のある方は、ご自身で調べてもらえればと思います。「写真」の中に、数枚の栽培中もしくは出荷前と思われるフローズンクイーンの写真が投稿されています)
この写真では、遮光付きの温室内で、日に当てつつ、光の量を調節して育てているように見えます。
クリティカルヒットの写真、あざっす!
・・・しっかし、大量のフローズンクイーン・・・圧巻です!
つまり、先ほどの「日が当たるが外ではない、外よりも最適な栽培環境」ってのは、遮光付きの温室のことだと思います。
さすが、プロの設備。納得です!
だから、自分で育てると先祖返りしやすいって話も、納得です;;
そして、念のため、もう一つ調べておきたいのが、原産地のオランダの気候です。
これによると、オランダは温暖な気候です。
夏秋については、東京よりも涼しく、湿度は低めで、日照も日本より少し少ないのではないかと思います。
あと、夏でも朝晩は少し冷えると言うのもポイントです。
近年の灼熱地獄の日本と比べれば、人にも植物にも、ずいぶん快適な環境のようですね。
てか、オランダ観光・・・一回行ってみたいなぁ~www
これで、(再現できるかどうかは別として)だいたいフローズンクイーンの適切な栽培環境が分かってきました。
これに対して、今回実際に育てる栽培環境と懸念点を、確認していきたいと思います。
・もちろん温室なんてないので、屋外で、日光を当てて育てようと思います。
・ただし、鉢が4つあるので、それぞれ置き場所は変えて、違いをみたいと思います。
・アイリスのゴールデン培養土もしくは、自主配合の用土を使用しています。
どちらも水はけは良いと思うので、問題ないと思います。
・ただし、今思えば、最初に入っていた鉢の土が気になります。
何かは分かりませんが、有機系の用土に、パーライト(白い粒)を混ぜてあったように思います。
しまった!あの土、捨ててしまった!
取っとけばよかった!
・もしかしたら、肥料分や保肥力の違いが、昨年度との違いに影響するかもしれません。
・乾燥気味に育てるそうですが、一応水やりの基本を守って、表面の土が乾いたら、たっぷりと水をあげようと思います。
・むしろ、夏場の水切れが心配です。
・屋外で育てるので、成り行きまかせです。
・最適な環境で育てることができる温室や、快適な気候のオランダとは、違う点です。
・今年は植え付けの時に4つに切り分けたので、球根サイズは小さいです。
・これは、昨年度との大きな違いとなります。
球根の大きさは、その苗が持っている栄養分の量に直結するので、これが、葉や花の育成に、影響する可能性があるかもしれません。
今回調べたことを念頭に、栽培を実践してみたいと思います。
今日の教訓
今日はここまで。
ではでは、またね。
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