みんな大好き100均で、「乾燥水苔」が売られているのを知っていますか?

水苔なんて、園芸店かホームセンターでしか売っていないと思っていたので、100均の守備範囲の広さにビックリです。
水苔を好む植物もあるので、園芸資材(用土)として時々購入していますが、水苔自体には少し心配事があります。
その心配事は、次の通りです。
- 最近、品質の良い水苔の値段が高くなり、品薄状態になっている気がする。
- ホームセンターで売られているチリ産の水苔は、品質が悪いモノがある気がする。
- 500gの水苔は「40L相当」と梱包材に書かれているのを見るが、ちょっと盛っている気がする(笑)。
基本的に水苔はホームセンターから調達していますが、購入の選択肢が増えるのはありがたいです。なお、売っていた100均は、ダイソーでした。
そんなダイソーの水苔は、(乾燥状態で見る限り)そんなに品質が悪いようには見えないんですよね。むしろ、ホームセンターで売られている水苔よりも良いようにさえ見えます。
そこで実際に購入して、使い勝手を確認してみました。


乾燥状態で白っぽいもの(茶色部分が少ないもの)が良質と判断しています。
ただの独断と偏見ですw。
ダイソーの水苔の種類
今回、ダイソーで水苔を購入したワケですが、実は以前に購入したものを眠らせていました。
比べてみるとパッケージが少し違います。
よく見ると、以前購入した水苔はチリ産に対して、今回の水苔は中国産です。




左がチリ産、右が中国産です。
中国産の水苔は初めて見たのですが、「ダイソーのチリ産」や「ホームセンターの水苔(多くはチリ産)」よりも、良質に見えます(色が白い。ただし「中国産」というのがひっかかる;;;)。
そこで2つを比べてみました。
ダイソーの水苔(チリ産と中国産)の商品比較
見た目




チリ産の水苔です。
少し赤茶っぽいですが、悪くないです。
枯れ葉などは少し入っていますが、許容範囲です。




今回購入した中国産です。
チリ産よりも白くて、見た目だけなら良質に見えます。生水苔の名残りか緑色の部分もチラホラ見えます。
枯れ葉などは少ない様に見えます。
梱包材に書かれている商品説明
一覧にしたので確認してみます。
比較項目 | チリ産 | 中国産 |
---|---|---|
重さ(記載) | 50g(封入時) | 記載なし |
重さ(実際に測定) | 46g | 47g |
使用時の体積 | 約4L | 記載なし |
梱包の状態 | よく圧縮されています | ふんわり圧縮されています。 |
提供者 | ㈱プロトリーフ | 記載なし(ダイソー) |
値段 | 220円 | 220円 |
チリ産の提供者は㈱プロトリーフです。用土の販売で見かけるメーカーで出どころは確かです。
一方、中国産は明記されておらず、「謎(中国産にありがち!)」です。
商品のサイズ(体積)は、中国産の方が大きいですが、重さはほとんど変わりません(=圧縮率の違い)。
ちなみに、チリ産は50gと書いてあるのですが、実際に測ってみると46gしか入っていませんでした。
これは「(封入時)」と書かれているところが、ミソだと思います。
つまり・・・



封入した時は50gだったんです。
ただし、輸送してお店で並べている間に乾燥して軽くなる場合があるけど、クレームは言わないでね♪
・・・ってことでしょう(笑)。
それのリスクヘッジとして、中国産は重さの表記をなくしたのかもしれません。
値段は、グラム換算ではホームセンターの水苔よりも高いです
(ホームセンターなら500gで1600円~2000円程度かな?)。
ただし、一つ220円なので、手軽に購入できるのはメリットだと思います。もし、水苔のクオリティーが高いのであれば、これからの選択肢に入るかもしれません。
水苔を戻した時の体積



あと、気になるのが「50g(封入時)が約4L」の記述です。
ほとんどの水苔(ホームセンター含む)で、「500g≒40L」の説明がされています。しかし本当にその換算が正しいのか、前から疑っていました(笑)。
そこで、4Lの水で戻して、戻り具合を確認すると共に、50gの水苔が4Lの体積に戻るのか確かめたいと思います。




左がチリ産、右が中国産です。
1gの差がありますが、ほぼ同量としておきましょう。


4Lの体積になるのであれば、この水のほとんどを吸水するはずです。
本当であれば、紙おむつもビックリの吸水力です(笑)。
この時、気付いたのですが、チリ産と中国産はニオイが違います。
チリ産:いつもの「水苔のニオイ」です。山とか森林を思い出させます。
中国産:強いて言えば、海藻のようなニオイがしました。なぜに???








どちらも、水がタプタプです。
とても、4L近くの水を吸収できたとは思えません。


水苔のような、水を含む非定型の体積を計るのは難しいです。
100均のダストボックス(容量約4L)があったので、これに実際に使う程度に水気を切って水苔を入れていき、高さを測ります。
(もし4Lに戻るなら、このダストボックスいっぱいになるはずです)




実際に使う状態を意識して、水気を軽く絞って、団子にして、敷き詰めていきます。


だいたい7.3cmでした。




ちなにみ、案の定、水は沢山残っていました。
ゴミは出てきましたが、この程度であれば許容できます。




チリ産よりもカサがありますが、絞り方の影響があるので、参考程度に考えてください。




こちらもたっぷり水が残りました。
出てきたゴミは、意外と少ないです。


ダストボックスのラベルです。
底から4cm(水苔の高さの半分の位置)の寸法を実測すると、約14cmでした。
よって、「水苔の体積(L)=14 x 14 x 高さ÷1000」で計算してみます。
- チリ産:14x14x7.3÷1000=1.43L
- 中国産:14x14x8.5÷1000=1.67L
中国産の方が17%ほど体積が大きいです。
(ただし、水の切り方や水苔の詰め方の誤差も、多分にあると思います。)
・・・ですが、言いたいのは、そこではありません!



50g≒4Lって、嘘じゃんよー!
たった1.5L程度にしか、体積がありません!!
(今までもなんか嘘くさいとは思ってたけどっ!!!)
誤解を招くといけないのでつけ加えると、ダイソーに文句を言いたいのではありません。
ホームセンターで売っている水苔も、だいたい「500g≒40L」の記載があります。
おそらくホームセンターの水苔も、実質的には500g≒15Lの体積しかない可能性があるのです。
まあ、こんなこと指摘しても不毛です。だってメーカは次のように言うでしょうから。



水苔を絞るから、ダメなんです。
もっと「水タプタプ」で測ってね♪



・・・・。
よって水苔は、実質的には「50g≒1.5L程度=220円」の用土として考えた方が良いかもしれません。
(ホームセンターなら500g≒15L程度=1600~2000円の用土)



こう考えると、やっぱり水苔って高級な資材ですね!
水苔の長さ
水苔は長い方が、良質とされています。


チリ産の方が、若干長いのが多いです。
戻した水苔の違い
水苔を戻してみて、ちょっと気になることがありました。上手く表現できないのですが、水苔を手に取った時の触感の違いです。
チリ産:ホームセンターの水苔と同じで、弾力があります。
中国産:弾力がなくて、少しベチョッとしている感覚があります。



強いて言えば、「コシのあるうどん」と「袋麺のうどん」の違いと言うか・・・。あくまで感覚的な話ですよ(笑)。
見た目では分かりにくいのですが、握ってみると違いがあります。
中国産の方が、「戻り」が少ないような気がするのです。




(左:チリ産、右:中国産)
わかります?
中国産は、繊維が潰れたままで、元に戻っていないように見えます。
もちろん、繊維が潰れるような水苔は、ダメだと思います。
比較の結果
比較項目 | チリ産 | 中国産 |
---|---|---|
提供者 | ㈱プロトリーフ | 不明(ダイソー) |
戻した時の体積(参考値) | 1.43L | 1.67L |
水苔の長さ | (中国産より)長い | (チリ産より)短い |
色 | 赤茶色 | 白っぽい |
ニオイ | 水苔のニオイ | 海藻のニオイ??? |
ゴミの量 | (中国産より)多い | 少ない |
握った時の感触 | いつもの水苔と変わらない | 弾力がなくて、少し ベチョッとしている感覚 |



結果は、「握った時の感触」が全てです。
弾力がない水苔は、NGでしょう!
まとめ



ボクは、時々購入すると思います。
ホームセンターでも、とんでもなく品質の悪いのにあたったことがあるので。
今日はここまで。
ではでは、またね。
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