【スマホ契約の注意点】「実質1円」と「一括1円」の違いを理解する

最近、家族のスマホ契約を見直し、スマホの購入&乗り換えを行いました。

ここ最近、スマホを新しくしていなかったので、スマホ購入の常識は、「1円スマホ」時代から止まっています。

噂では「1円スマホは無くなった」と聞いていたのですが、ショップに行ってみると、それらしきPOPが・・・。

まだやってるのかと思ってよく見ると、「実質1円」と「一括1円」の機種がありました。

こんこっと。

何が違うの?
「実質1円」って何?

そこでショップの店員さんに「実質1円」と「一括1円」の違いを詳しく聞いてきたので、内容をシェアしたいと思います。

なおこの記事は、以下の人向けに、契約時に確認しておきたいポイントを説明します。

  • 「実質1円」と「一括1円」の違いを理解したい人
  • スマホの契約時に必要なポイントを理解しておきたい人
  • これからスマホの契約をする人
目次

スマホ契約の各費用を理解する

実質1円/一括1円の違いの前に、スマホの料金プランの基本を確認したいと思います。

スマホの料金プランはややこしいですが、4段階に分けて料金を把握すれば、契約内容を理解しやすくなります。

  • 機種代金
  • 契約初月の支払額
  • 毎月の支払額(各種割引適用期間)
  • 毎月の支払額(各種割引終了後)

(1) 機種代金

スマホ本体の費用です。

後から説明する「一括1円スマホ」であれば、機種代金は1円となります。

(2) 契約初月の支払額

次の5つの金額の合計となります。

安い機種を購入したのに、けっこう費用がかかったと思われる場合は、次の①②③の合計が意外と高いのが原因です。

「一括一円スマホ」の場合でも、契約初月の支払額を含めると1万円程度かかる場合があるので注意が必要です。

こんこっと。

まあ、ショップもボランティアではないので、ある程度の出費は覚悟しましょう。

STEP
事務手数料

3850円程度かかります(2025年3月現在)。

契約にも人件費が発生するので、必ず必要です。

STEP
契約月の日割り計算した通信プランの費用

ご契約の通信プランを日割り計算した費用です。

なお、契約月は「各種割引が適用されていない金額」を日割りする場合が多いので、この影響が結構大きいです。

よって、月初よりも月末に契約した方がお得ですが、契約が多い月(年末や年度末)は早く契約しないと欲しい機種が品薄になるので、悩みどころです。

STEP
オプションサービス

スマホが壊れた時の保険オプションなど、通信費以外に契約したサービスの費用です。契約時は強制加入が条件の場合でも、後から外すことができる場合が多いので、よく説明を聞きましょう。

STEP
(分割購入の場合)機種代金

機種を分割購入した場合の代金です。

一括購入の場合は、必要ありません。
後から説明する「実質○円スマホ」の場合、発生します。

STEP
(設定を手伝ってもらった場合)設定費用

初期設定や、旧スマホから新スマホへデータ移行など、店頭で作業を行ってもらうと発生する場合があります。

(3) 毎月の支払額(各種割引適用期間)

以下の4つの金額の合計となります。

STEP
契約した通信プランの費用

費用とデータ容量を確認して、自分に合ったプランを選びます。

スマホ契約時は、データ20GBなどの不必要に高い通信プランに入ることが契約の条件だったりします。

しかし後でプラン変更できる場合が多いので、何か月後にプラン変更するのが得なのか確認しておきましょう。

STEP
オプションサービス

スマホが壊れた時の保険オプションなど、通信費以外に契約したサービスの費用です。

契約時は強制加入が条件の場合でも、後から外すことができる場合が多いので、よく説明を聞きましょう。

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(分割購入の場合)機種代金

機種を分割購入した場合の代金です。

一括購入の場合は、必要ありません。
後から説明する「実質○円スマホ」の場合、発生します。

STEP
各種割引内容(値引額)

各キャリアは各種割引をすることで、自社の契約プランが安いことをアピールしています。

ただしその割引内容が、半年で切れるのか、1年で切れるのか、ずっと続くのかは正しく理解しておく必要があります。

各種割引期間が終わると、自動で毎月の支払額は増えてしまうので注意しましょう。

(4) 毎月の支払額(各種割引終了後)

(3)の「毎月の支払額(各種割引適用期間)」から、「各種割引内容(値引き)」がなくなった時の支払額です。

費用が高くなる前にプラン変更などをして、支払い費用を抑える必要があります。

一括1円スマホとは

まず「一括1円」スマホから説明します。
「1円スマホは無くなった」と聞いていたのですが、まだショップで販売されていました。

これは今までの「1円スマホ」と変わりません。本当に一括1円で、スマホを購入することができます。

ただし、購入条件が設定されており、誰でも購入できると言うワケではないので、注意が必要です。

  • 一括1円スマホは、存在しています。
  • ただし、一部のエントリーモデルに限定しているようです。
  • 一括1円で購入するには、ショップが設定した条件があるので、よく確認しましょう。 

なお、あるショップの条件は、以下の通りでした。

  •  「ナンバーポータビリティ(MNP)」または「5歳から22歳以下の新規」であること
  • 決められた通信プランに加入すること
こんこっと。

新規は年齢制限が設定されていることがあるので、ご注意を!
(各社、条件が異なります)

実質1円スマホとは

次に、「実質1円スマホ」です。
名前は似ていますが、「実質1円スマホ」と「一括1円スマホ」は、全然違います。

「実質1円スマホ」は、iPhoneなどの高性能モデルで設定されていることが多いです。

よくよく説明を聞くと「実質1円スマホ」=「1円で借りることができる実質レンタルスマホ」であるというのが、こんこっと。の理解です。

下のポスターのように、「1円/月」とか「1円x24回」とか書かれていたら「実質1円スマホ」と考えてください。

一例として、「実質1円(24回=2年間)、本体代金110,016円(48回割賦)」の契約内容を確認してみましょう。

基本的な理解として、本体代金110,016円を48回で割賦(かっぷ、分割支払いのこと)するのですが、均等に分割するのではなく、最初の24回は月々1円を支払い、残りの24か月で残金を分割して支払います(110,016円-24円=109,992円、109,992円÷24か月=4583円/月)。

こんこっと。

どうして、こんな歪(いびつ)な契約内容にしているのかと言えば、もちろん入り口を低く設定して、契約者を増やすためでしょう。

  • 最初の2年間(24か月)は、月1円でスマホを持つことができます。
  • 3年目以降(25か月以降)は、本体代金の残金を24回に分割して、毎月支払っていくことになります(4583円/月)。
  • 月1円の期間(契約から2年以内)に、スマホを返却すれば、残りの本体代金は、支払う必要がありません。
通りすがりの人

だったら2年後に返却して、続けて「実質1円スマホ」の契約を繰り返せば、いつまでも月1円で最新のスマホを持てるってことじゃないの?
お得じゃん!

はい、その通りです。

ただし、これを「お得」と考えるかどうかは、人それぞれ違います。
例えば、スマホはエントリーモデルで十分な人や、一括1円スマホに魅力を感じている人にとっては、あまりお得ではないかもしれません。

その理由は、次の通りです。

① 実質1円スマホを月1円で使うには、2年以内に本体を返却する必要があります。

つまり、「契約から2年間だけ、月1円でスマホをレンタルできる」と言うことです。

よって、月1円で所有し続けるためには、2年以内に返却手続きと、次のスマホの契約をする必要があります。

契約から2年以内にスマホを返却しないと、本体代金の分割払い(上の例では、毎月4166円)が始まります。

なお、新しいスマホの契約初月は、割高の支払い(上で説明した事務手数料など)が発生します。

② 実質レンタルなので、「自分のモノ」ではありません。

後で返却が必要なので、雑に扱えず、使う時は少し緊張感が必要かもしれません。

あと、返却したスマホがどうなるのかが気になります。

こんこっと。

気になるのでショップのお姉さんに聞いたところ、「整備して中古でリサイクル」や「部品取り」などの活用方法があるそうですが、ハッキリしたことは、分かりませんでした。

③ 最大のリスクは、紛失と盗難です。

紛失もしくは盗難された場合、実質1円スマホを返却することが出来なくなるので、3年後から始まる本体代金の分割払いを止めることは出来ません。

10万円近い本体代金を、分割して支払うことになります。

また、スマホの画面が割れた場合や、起動できない場合などは、返却時に22000円の修理費が発生します。

一方、一括1円のスマホであれば、紛失しても壊れても、費用的なダメージは少ないです。

こんこっと。

紛失した時の心理的なダメージは変わらないですけどね・・・;;;

これに対して、メリットは以下の通りです。

① 格安で最新の機種を持つことができます。

やはり、月1円で最新のスマホを使えるのは、魅力です。

スマホは長年使っていたら、バッテリーが悪くなるので、2年程度で乗り換えを検討している人には、ちょうど使用サイクルと一致します。

その場合、2年返却はデメリットになりません。

② その機種が気に入ったら、本体代金を支払って自分のモノにできます。

実質1円スマホは、必ず期限内に返却しなければいけないと言うことではありません。

そのまま持ち続けて、本体代金を支払えば、自分のものとして購入できます。

こんこっと。

考えてみれば、スマホを使っているのだから、本体代金を支払うのは当たり前ですものね。

ここまで聞いて、1つだけ腑に落ちない点があったので、店員さんに聞いてみました。

こんこっと。

実質1円スマホで、本体代金の支払いが始まる前に返却すると、ユーザー(私たち)は、(10万円近い機種を)レンタルしているのに、レンタル費用さえ支払っていないことになりますよね?
どうして、こんな料金プランがあるの???

すると、店員さんは少し困った顔をして、こう答えました。

店員さん

それは・・・キャリアが契約を増やすことを重視しているからでしょうか・・・;;;

まあ、そうゆうことなのでしょう。スマホ業界の契約獲得競争は戦場です(汗)。

まとめ

一括1円スマホは、本当に一括1円で購入できます。

実質1円スマホは、契約から決められた期間(例えば2年間など)だけ、1円でレンタルできるスマホです。
決められた期間が過ぎると、本体代金の残金を分割した支払いが月々発生します。

実質1円スマホは、契約から決められた期間(例えば2年間など)以内に返却すれば、本体代金をほとんど支払わずに済みます。

実質1円スマホは、最新の高級機種を、費用を抑えて使うことができるプログラムです。
ただし、最大のリスクは、紛失と盗難です。

こんこっと。

スマホを契約するときは、以上のポイントを理解して、定員さんに確認すると、スムーズに契約できると思います。

今日はここまで。
ではでは、またね。

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