DIYで井戸掘りに挑戦する その2

前回、痛恨のミスを犯しました!
深さ4m以上の井戸に、井戸掘り器(吸い子)を落としてしまったのです!!

▼ 前回の記事は、こちら ▼
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これを救出しないと、今回の井戸掘りの挑戦は終了すると共に、庭を見るたびに「この庭には救出できない吸い子が埋まっている・・・」と、嫌な気分になるでしょう。

こんこっと。

それだけは避けたいよ!

とりあえず、状況整理が必要です。

目次

状況整理と把握

吸い子が落ちた状況は?

吸い子で砂を取っていたところ、硬い手ごたえがあったので、吸い子で突きながら作業をしていました。

それでボルトが緩んで落ちたのだと思います。

こんこっと。

もともと吸い子は、突く道具ではないからね!
使い方を間違えました!

吸い子の大きさと井戸の深さは?

吸い子は、直径60mmで、長さ40cm程度の円筒の形状です。

それが直径およそ110mmの井戸に、4m以上の深さに落ちています。

落ちた吸い子は見える?

まったく見えません。

ただし、先端は砂に埋もれた形で、地下水(泥水)の中に沈んでいると思います。

さて、どうしたものか?

引っ掛ける部分はないし、どこにあるのか見えないので、挟んで引き上げるのも無理です。

しかし、強力な磁石であればくっつけることが出来るかも知れないと思い、ネオジム磁石でチャレンジしてみました。

塩ビパイプに、ネオジム磁石を付けた御手製の回収治具です

試してみると、確かに磁石にくっつく感触はあるのですが、引き上げる前に滑ってしまいます。

こんこっと。

吸い子が円筒に対して、ネオジム磁石は平面だからね・・・。接触面積が少なくて、ひっつく力が足りないよね。

あと、感触から分かったのですが、吸い子の半分以上は、砂に埋まっているようです。
かなりの難題であることが分かってきました。

回収作戦と「スーパーキャッチ君」

磁力が足りないのであれば、単純に数を増やしてパワーアップすることにします。加えて、円筒の曲面に張り付く構造にしないといけません。

いろいろ考えた結果、蝶番とネオジム磁石6個を組み合わせて、回収道具を作ることにしました。
出来ました~!横に5連、縦にプラス1の合計6個のネオジム磁石を使用しています。
裏から見た方が、構造が分かりやすいです。
蝶番を使うことで、ネオジム磁石が可動するのがミソです。
「スーパーキャッチ君」と命名します(笑)

それでは、性能テストです。

直径60mmの吸い子に見立てたガスボンベを、スーパーキャッチ!

井戸掘り器のような直径の細い鉄の棒も、スーパーキャッチ!!

オーガーの様な接触面積の少ないものも、スーパーキャッチ!!!

なお、5連のネオジム磁石はお互いが反発しており、何もない所では扇形に開いています。
そして鉄が近くに来ると、巻き込むように曲面に張り付いてくれるのです。

こんこっと。

予想以上の性能に、期待が持てます!!!

いざ出陣!!!

実際に試してみると、2個のネオジム磁石の時よりも強い力でくっついてくれるのですが、それでも滑ります。
1時間半ほど格闘して、もう無理かと思っていたところ・・・ずっしりとした感触が・・・。

ゆっくりゆっくり引き上げてみると・・・。

こんこっと。

と、とれたー!!!!!!!!!!!

この泥のせいで、磁石が滑っていたのか!
てか、いっぱいに泥が入って、これは重いはずだ!
分かりやすように、水で洗いました。
ネオジム磁石がちゃんと曲面に合わせてくっついています(地面に置いたので、少し隙間があります)。
こんこっと。

それにボルトがめっちゃ曲がってる・・・。
強引な使い方に、反省!

うまく回収できたので、記念撮影(笑)
めでたしめでたし。

無事、吸い子を回収できたので、引き続き井戸掘り再開!

STEP
16日目(2025年4月12日)
深く掘るよりも、中の砂を取り除くのを重視して進めています。
STEP
17日目(2025年4月20日)
オーガーで底砂を崩し、吸い子で取り除くのを、延々と繰り返します。
おっと、吸い子の接続部分(塩ビパイプ)の穴が大きくなっていました。
すぐに壊れることはないですが、気を付けなければいけません。
STEP
18日目(2025年4月26日)
5本連結のパイプで、長さが足りなくなってきました。
最後の6本目を連結します。
連結してパイプを長くしたものの、やはり粘土層がすぐ下にあります。

どうして、粘土層に気を付けているのかと言うと、地下水は粘土層の上を流れているからです。

そして、本当かどうか分かりませんが、粘土層に穴を開けると、そこから水が漏れて地下水位が下がるかもしれないと言うのです。

今の状況は、こんなイメージです。たぶん。

今の粘土層は2層目なのですが、最悪これを突き破って、地下水位が下がってしまった場合、さらに第3層目まで掘り進めないといけません。

こんこっと。

でも、第3層目を目指すには、きっとパイプの長さが足りないし、たぶん体力も足りません。
そろそろ、井戸掘り終了のタイミングを考える時かもしれません。

STEP
19日目(2025年4月27日)
6本つぎ足した井戸掘り機は、なが~い!
ですが、もちろん電柱よりは長くありません。
ただの遠近法です(笑)。

これで数回、吸い子を使ったのですが、取れる砂の量が少ないし、井戸掘り機は長くて取り扱いがしにくくなりました。

こんこっと。

・・・という事で、決めました!
井戸掘りは、終了です。
掘るのはやめて、井戸を完成させようと思います。

これが、井戸掘りの苦労の証です。
深く掘るのは終了して、今後、この井戸を使えるようにしていきます。

(つづく)

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