DIYで井戸掘りに挑戦する

今年の冬は、野菜を植え付ける時間がなかったので、庭が空いています。そんな寂しい庭を見ていて、”ふっ”と思いました。

こんこっと。

そうだ!井戸を掘ろう!

家庭菜園をしているので、「庭に井戸があったら水道代の節約にもなるし便利だろうなぁ」と、以前から思っていたので、今年は井戸掘りに挑戦することにしました。

目次

井戸掘りの前の情報集め

井戸掘りは、「どこでもいいから適当に掘れば必ず水が出てくる」と言うわけではありません。

しかしー

こんこっと。

うちの庭は井戸を掘れば、きっと地下水が出てくるんだろうなぁ~。。。

と、前から思っていました。

その理由は、以下の2つです。

  • 引っ越してきた時に、近所の区画に井戸があるのを見た。
  • 100m以内に、井戸を使っている家がある。

さらに井戸掘りに向けて、情報を集めました。

STEP
時系列地形図閲覧サイト「今昔マップ on the web」
▼ [外部リンク] ▼
こんこっと。

昔、田んぼやため池が近くに合ったら、地下水が出る可能性があるらしいのですが、地下水につながる情報は分かりませんでした。

でも、今の家の場所が、昔は村の端で周りは荒地だったり、近所の小学校が池を埋め立てた場所だったことが分かって、面白かったです。いろいろな場所を、井戸掘りそっちのけで調べていました(笑)。

STEP
国土地盤情報検索サイト「KuniJiban」
▼ [外部リンク] ▼

※ホームページに飛んで、「地盤情報の検査>国土地盤情報検索サイト「KuniJiban]を利用する」に進むと、地図が表示されます。

こんこっと。

地図上の赤地点のボーリングデータを確認することができます。
一番近いデータは家から1km以内にあり、そのポイントは「孔内水位」が数mでした。

なお、孔内水位≠地下水位とのことで、あくまで目安らしいです。

その違いは専門的で難しいのですが、詳しく知りたい方は、以下のキーワードでググってみてください。

※キーワード
「地質調査での目の付けどころ -第4回 孔内水位と地下水位、地質時代の話- (株)アサノ大成基礎エンジニアリング 新田 洋一」

STEP
市役所に確認する

地域によっては申請が必要な場合があるので、念のため市役所にも聞いてみました。市役所のホームページで「井戸」のキーワードで検索すると、「環境保全課」が窓口とのことだったので、電話で確認を取りました。

こんこっと。

もしもし、家庭菜園用に自分の庭に井戸掘りたいんだけど、何か申請いるの?

飲料用でなければ、申請はいらないから、勝手に掘ってね。

こんなにフランクではないですが(笑)、あっさり承諾です。

総合すると、やはり「うちの庭は、地下水が出る可能性が高い」、そして「申請不要」と言うことが分かり、実際に掘ることに決めました。

井戸掘り道具の準備

井戸掘り道具については、「自作」も考えたのですが、難易度が高そうだったので、購入することにしました。結果的に、費用はかかりましたが、すぐに井戸掘りが出来て、道具破損のリスクもなく、良い選択だったと思います。 

▼ [外部リンク] 写真をクリックするとAmazonへ飛びます ▼

出荷元/発売元は、LIFE DOOR様です。
(送料が2000円かかるので、総額は確認して下さい)

なお、LIFE DOOR様は、井戸掘り器具の販売から施工を行っている会社です。ホームページもあるので、興味のある方はご確認下さい。

なお、オーガー(先端のドリル部分)の直径は60mm、80mm、100mmの3種類あります。径が大きい方が、掘るのは大変かもしれませんが、井戸の吐出量が大きくなるので100mmを選びました。また、これは実際に掘ってみて分かったことですが、100mmでないと取り除けないような大きな石が地中から出てきました。このことからも、100mmのオーガーを選んで正解だったと思います。

あと、径60井戸掘り器(吸い子、水が出てきた時に、泥を取り出す道具)無しのセットもありますが、結局必要だと思うので、一緒になっているセットを選びましょう。

キチンと段ボールの箱に入って届きました。
横のペットボトルは、大きさ比較です(笑)。
こんこっと。

これで準備が整いました。さっそく井戸掘りに挑戦です。

井戸掘り、開始!

STEP
1日目(2024年12月28日)

場所は畑の端で、通路に近い場所を選びました。最初は、スコップで掘れるところまで掘り進めます。

記念すべき、第一採掘です!

60cmほど掘って、硬い地層に当たりました。

こんこっと。

これだけで、けっこう疲れました

ここからは、オーガーにバトンタッチです。

オーガーと延長パイプとハンドルです。
こんこっと。

こいつは、やってくれるゼ!(笑)

・・・と思ったのですが、なかなか歯が立ちません;;;

おかしいと思っていたら、大きな石が埋まっていました!

オーガーとスコップで何とか取り出すことができましたが、このサイズの石が、これより深いところに埋まっていたら、ゲームアウトです。

こんこっと。

もう、大きな石がないコトを祈ります!

そこからはモリモリ掘れて、最初は小石を含んだ砂利の層でしたが、途中で砂の層に変わりました。

砂の層は掘りやすかったのですが、次に粘土層に到達したらしく、掘り進むスピードが極端に遅くなりました。

こんこっと。

疲れたし、道のりは長いので、今日は終了することにしました。
1日目は、1.2mほど掘ることができました。

STEP
2日目(2024年12月29日)

翌日です。

水が見えますが、地下水が出たわけではありません。粘土層が硬かったので、昨日水を入れておいたのですが、それがまだ溜まっているのです。

最初はドロドロの粘土ですが、掘り進めると、小石を多く含んだ粘土層に変わり、とても掘り辛いです。

4~5cm位の石が出てきました。このサイズがあると取り出すのに、かなり苦戦します。

こんこっと。

今日はここまで!
石を含んだ粘土層なので、かなり大変です
2日目で、1.8mです。

STEP
3日目(2025年1月1日)
こんこっと。

明けましておめでとうございます!
朝日に照らされて、井戸掘り再開です!

石がゴロゴロ出てきて、進みません。

水を入れて、土を柔らかくしてみました。

4~5cmの石は、1つ取るのに30分以上格闘することもあります。

こんこっと。

そんな石が、何個も!
今日はここまで!
2.1m!

STEP
4日目(2025年1月2日)
こんこっと。

今日も頑張っていきます!

掘り進んだので、延長パイプをつぎ足します。

こんこっと。

パイプレンチは、スタートセットに含まれているので、”いたせり尽くせり” です(笑)

粘土層は突破して、砂層になりました。砂層は、掘削が楽で良いです。

と、思っていたら、すぐに大きな石を含む砂利層に変わりました。大変です。

こんこっと。

石を含む層が多くて、大変!
今日で、2.5m!

STEP
5日目(2025年1月3日)

正月三が日は、ずっと穴掘りしています;;;

こんこっと。

ある意味、「おめでたい」ですね(笑)

と、第一投目で変化がありました。砂利が湿っています!

昨日は、水を入れていないので、地下水が近いのかもしれません。

こんこっと。

その後、ずっと湿った石を含む砂利層で疲れました。
3.0m到達!

STEP
6日目(2025年1月12日)

少し日にちが開いて再開しようと思ったら・・・

こんこっと。

あれ?水が溜まってる??

今回は、土壌を柔らかくするために水は入れていないし、雨も降っていないはずなのですが、ちょっと信じられません。

オーガーを入れてみると、確かに先端が濡れています。

水があるとオーガーでは土を掘りだすことが出来なくなりました。
そこで、径60井戸掘り器に付け替えます。

井戸掘り器を入れて、上下に激しく振った後、引き上げると、泥水がカップに溜まっていました。
どういう構造かと言うと、筒の下に弁が付いているのです。よく考えられていますね。
泥水を排出した後は、また小石との戦いです。
こんこっと。

水が出てきたのはいいですが、もっと掘らないといけません。
でも、石が邪魔で進みません。
今日は3.1m!

STEP
7日目(2025年1月19日)
こんこっと。

やっぱり水が溜まってる・・・地下水が近いんだ!

こんこっと。

でも、砂利と石で全然進みません。
3.15m・・・かな?

STEP
8日目(2025年2月23日)
こんこっと。

久しぶりに再開しようと思ったら、水がなくなってる?

水はないけど、土は湿っています。
それよりも、下に大きな石があるようで、全然進みません。
悪戦苦闘して、やっと大きな石が取れました!
こんこっと。

こんな大きな石が入ってたんだ!そりゃ進まんわ!!
てか、よく取れたな!!
今日も疲れた!3.2m!!

STEP
9日目(2025年2月24日)
こんこっと。

今日も頑張ります!

・・・と思って、第一投すると、いきなり感触が違うことに気が付きました。

ハンドルが粘りっこいながら、先に進んでいきます。
引き抜くと、ゴボゴボと音がして、大量の泥のような砂が取れました!
こんこっと。

キ、キ、キターーーー!!!!

今までにない感触に、地下水の層に辿り着いたことが分かります。
大きな栓が抜けるような、トイレの詰まりが取れるような、気持ちいい感覚でした!

感触では水があることが分かりますが、まだオーガーで泥(水分を多く含んだ砂)を取り出すことができるので、そのまま作業を進めます。

深さ4mまで来て、長さが足りなくなったので、もう一本継ぎ足します。
5本目の継ぎ足しです。セットは6本なので残り1本です。
サクサク進んで、4.5mまで掘れました。
次回が楽しみです。
こんこっと。

地下水の層に達してからは、気持ちよく掘れて4.5mに到達しました。今までで一番進みました。

ちなみに、3.5m付近に水面があり、4.0m付近から砂が溜まっていて、4.5mが底になっています。

STEP
10日目(2025年2月26日)

地下水に辿り着いているし、底は砂の層なので気が楽です。

やはり3.5m付近に水面があり、4.0m付近から砂が溜まっていて、4.5mが底になっていることを確認します。
とりあえず深く掘るよりも、砂を出すことを優先します。
何回か砂を書きだすと、これ以上取れなくなりました。

なお、井戸掘りに挑戦している人の中には、「どぶ臭い水で諦めた」との報告を見たことがあったので、砂を嗅いでみました。

こんこっと。

うん。変な臭いはしません。無臭です。
カナケ(鉄分)は分からないけど、ひとまず安心。

結構砂を取ったので、今日は終了。
深さは変わらず4.5m!

STEP
11日目(2025年3月9日)

前回、頑張って砂を出したので、ほとんど砂が取れません。

そこで、オーガーを井戸掘り機に交換です。
井戸の底にカップを当てて上下した後、くみ上げると、カップいっぱいの水と一緒に・・・
砂が上手く取れます。さすが井戸掘り器です。
これを何回も繰り返すのですが、力仕事だったオーガーと比べると、かなり楽です。
(それでも5m近い鉄の棒を上げ下げするので、それなりに力はいりますが;;;)
細かい砂が取れた後は、小石の層に入ったようです。

ここで異常事態発生です。

作業中にどこからか、ドブくさい臭いがするのです。
おかしいと思って、小石を匂ってみると・・・

こんこっと。

あれ??なんかこの小石たち、ドブ臭いぞ。。。

今までは変な臭いはしていなかったのに、小石の層は、なにやら臭いのです。

数日前に雨が降った影響かもしれませんが、本当にドブ臭い地下水なのかもしれません。

ちょっと分かりませんが、このまま掘り進めようと思います。

こんこっと。

ちょっと心配ですが、今日は終了。
4.55mかな?



今日はここまで!
ではでは、またね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次