今年の冬は、野菜を植え付ける時間がなかったので、庭が空いています。そんな寂しい庭を見ていて、”ふっ”と思いました。

そうだ!井戸を掘ろう!
家庭菜園をしているので、「庭に井戸があったら水道代の節約にもなるし便利だろうなぁ」と、以前から思っていたので、今年は井戸掘りに挑戦することにしました。
井戸掘りの前の情報集め
井戸掘りは、「どこでもいいから適当に掘れば必ず水が出てくる」と言うわけではありません。
しかしー



うちの庭は井戸を掘れば、きっと地下水が出てくるんだろうなぁ~。。。
と、前から思っていました。
その理由は、以下の2つです。
- 引っ越してきた時に、近所の区画に井戸があるのを見た。
- 100m以内に、井戸を使っている家がある。
さらに井戸掘りに向けて、情報を集めました。



昔、田んぼやため池が近くに合ったら、地下水が出る可能性があるらしいのですが、地下水につながる情報は分かりませんでした。
でも、今の家の場所が、昔は村の端で周りは荒地だったり、近所の小学校が池を埋め立てた場所だったことが分かって、面白かったです。いろいろな場所を、井戸掘りそっちのけで調べていました(笑)。
※ホームページに飛んで、「地盤情報の検査>国土地盤情報検索サイト「KuniJiban]を利用する」に進むと、地図が表示されます。



地図上の赤地点のボーリングデータを確認することができます。
一番近いデータは家から1km以内にあり、そのポイントは「孔内水位」が数mでした。
なお、孔内水位≠地下水位とのことで、あくまで目安らしいです。
その違いは専門的で難しいのですが、詳しく知りたい方は、以下のキーワードでググってみてください。
※キーワード
「地質調査での目の付けどころ -第4回 孔内水位と地下水位、地質時代の話- (株)アサノ大成基礎エンジニアリング 新田 洋一」
地域によっては申請が必要な場合があるので、念のため市役所にも聞いてみました。市役所のホームページで「井戸」のキーワードで検索すると、「環境保全課」が窓口とのことだったので、電話で確認を取りました。



もしもし、家庭菜園用に自分の庭に井戸掘りたいんだけど、何か申請いるの?



飲料用でなければ、申請はいらないから、勝手に掘ってね。
こんなにフランクではないですが(笑)、あっさり承諾です。
総合すると、やはり「うちの庭は、地下水が出る可能性が高い」、そして「申請不要」と言うことが分かり、実際に掘ることに決めました。
井戸掘り道具の準備
井戸掘り道具については、「自作」も考えたのですが、難易度が高そうだったので、購入することにしました。結果的に、費用はかかりましたが、すぐに井戸掘りが出来て、道具破損のリスクもなく、良い選択だったと思います。
なお、オーガー(先端のドリル部分)の直径は60mm、80mm、100mmの3種類あります。径が大きい方が、掘るのは大変かもしれませんが、井戸の吐出量が大きくなるので100mmを選びました。また、これは実際に掘ってみて分かったことですが、100mmでないと取り除けないような大きな石が地中から出てきました。このことからも、100mmのオーガーを選んで正解だったと思います。
あと、径60井戸掘り器(吸い子、水が出てきた時に、泥を取り出す道具)無しのセットもありますが、結局必要だと思うので、一緒になっているセットを選びましょう。


横のペットボトルは、大きさ比較です(笑)。



これで準備が整いました。さっそく井戸掘りに挑戦です。
井戸掘り、開始!


場所は畑の端で、通路に近い場所を選びました。最初は、スコップで掘れるところまで掘り進めます。
記念すべき、第一採掘です!


60cmほど掘って、硬い地層に当たりました。



これだけで、けっこう疲れました
ここからは、オーガーにバトンタッチです。







こいつは、やってくれるゼ!(笑)


・・・と思ったのですが、なかなか歯が立ちません;;;


おかしいと思っていたら、大きな石が埋まっていました!
オーガーとスコップで何とか取り出すことができましたが、このサイズの石が、これより深いところに埋まっていたら、ゲームアウトです。



もう、大きな石がないコトを祈ります!




そこからはモリモリ掘れて、最初は小石を含んだ砂利の層でしたが、途中で砂の層に変わりました。
砂の層は掘りやすかったのですが、次に粘土層に到達したらしく、掘り進むスピードが極端に遅くなりました。



疲れたし、道のりは長いので、今日は終了することにしました。
1日目は、1.2mほど掘ることができました。


翌日です。
水が見えますが、地下水が出たわけではありません。粘土層が硬かったので、昨日水を入れておいたのですが、それがまだ溜まっているのです。




最初はドロドロの粘土ですが、掘り進めると、小石を多く含んだ粘土層に変わり、とても掘り辛いです。




4~5cm位の石が出てきました。このサイズがあると取り出すのに、かなり苦戦します。



今日はここまで!
石を含んだ粘土層なので、かなり大変です
2日目で、1.8mです。





明けましておめでとうございます!
朝日に照らされて、井戸掘り再開です!




石がゴロゴロ出てきて、進みません。
水を入れて、土を柔らかくしてみました。


4~5cmの石は、1つ取るのに30分以上格闘することもあります。



そんな石が、何個も!
今日はここまで!
2.1m!





今日も頑張っていきます!


掘り進んだので、延長パイプをつぎ足します。





パイプレンチは、スタートセットに含まれているので、”いたせり尽くせり” です(笑)


粘土層は突破して、砂層になりました。砂層は、掘削が楽で良いです。


と、思っていたら、すぐに大きな石を含む砂利層に変わりました。大変です。



石を含む層が多くて、大変!
今日で、2.5m!


正月三が日は、ずっと穴掘りしています;;;



ある意味、「おめでたい」ですね(笑)


と、第一投目で変化がありました。砂利が湿っています!
昨日は、水を入れていないので、地下水が近いのかもしれません。



その後、ずっと湿った石を含む砂利層で疲れました。
3.0m到達!
少し日にちが開いて再開しようと思ったら・・・





あれ?水が溜まってる??
今回は、土壌を柔らかくするために水は入れていないし、雨も降っていないはずなのですが、ちょっと信じられません。




オーガーを入れてみると、確かに先端が濡れています。




水があるとオーガーでは土を掘りだすことが出来なくなりました。
そこで、径60井戸掘り器に付け替えます。









水が出てきたのはいいですが、もっと掘らないといけません。
でも、石が邪魔で進みません。
今日は3.1m!





やっぱり水が溜まってる・・・地下水が近いんだ!





でも、砂利と石で全然進みません。
3.15m・・・かな?





久しぶりに再開しようと思ったら、水がなくなってる?


それよりも、下に大きな石があるようで、全然進みません。





こんな大きな石が入ってたんだ!そりゃ進まんわ!!
てか、よく取れたな!!
今日も疲れた!3.2m!!



今日も頑張ります!
・・・と思って、第一投すると、いきなり感触が違うことに気が付きました。







キ、キ、キターーーー!!!!
今までにない感触に、地下水の層に辿り着いたことが分かります。
大きな栓が抜けるような、トイレの詰まりが取れるような、気持ちいい感覚でした!




感触では水があることが分かりますが、まだオーガーで泥(水分を多く含んだ砂)を取り出すことができるので、そのまま作業を進めます。











地下水の層に達してからは、気持ちよく掘れて4.5mに到達しました。今までで一番進みました。
ちなみに、3.5m付近に水面があり、4.0m付近から砂が溜まっていて、4.5mが底になっています。
地下水に辿り着いているし、底は砂の層なので気が楽です。






なお、井戸掘りに挑戦している人の中には、「どぶ臭い水で諦めた」との報告を見たことがあったので、砂を嗅いでみました。



うん。変な臭いはしません。無臭です。
カナケ(鉄分)は分からないけど、ひとまず安心。
結構砂を取ったので、今日は終了。
深さは変わらず4.5m!




前回、頑張って砂を出したので、ほとんど砂が取れません。






これを何回も繰り返すのですが、力仕事だったオーガーと比べると、かなり楽です。
(それでも5m近い鉄の棒を上げ下げするので、それなりに力はいりますが;;;)


ここで異常事態発生です。
作業中にどこからか、ドブくさい臭いがするのです。
おかしいと思って、小石を匂ってみると・・・



あれ??なんかこの小石たち、ドブ臭いぞ。。。
今までは変な臭いはしていなかったのに、小石の層は、なにやら臭いのです。
数日前に雨が降った影響かもしれませんが、本当にドブ臭い地下水なのかもしれません。
ちょっと分かりませんが、このまま掘り進めようと思います。



ちょっと心配ですが、今日は終了。
4.55mかな?
今日はここまで!
ではでは、またね。
コメント